1.世界の国々が教えている戦争の歴史を教えてください
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はじめまして。私は今高校2年生です。今日メールを書いたのは、文化祭の展示についてのことで、調べたい事があったからです。

私たちは今年の秋、長崎に修学旅行に行く事になりました。そこで、今年の文化祭の学級展の内容は、長崎についてになり、私たちのクラスは戦争について調べるとこになりました。

そのなかで、「世界の国々が教えている戦争の歴史の内容」とゆうのがあって、日本で教わる戦争の内容と、どうゆう違いがあるかなどを調べる事になりました。

そこでこのサイトを見つけたんですが、このページではそうゆうのはやってないですか?もし何か参考になるものがあったら、(このサイトに関わらず)教えてもらえませんか?

あと、教科書が教えない歴史とゆう本の日本語版は、このページで紹介されているんでしょうか?

それでは、どうぞよろしくお願いします。

■回答

メールありがとうございました。

世界の国では、戦争についてどのように教えているかというのは、各国さまざまですが、自国の戦った戦争に関しては、正義の戦争として正当化しているのが、一般的です。

例えば、アメリカは第二次世界大戦中に、広島・長崎に原爆を投下し、30万人以上の日本の民間人(非戦闘員)が亡くなりました。日本では、戦争の悪・悲惨の象徴のようにされている「ヒロシマ・ナガサキ」もアメリカの立場では、今でも公には「正義」とされています。

また、現在、中国の一部とされてしまったチベットという国は、つい最近までれっきとした独立国でしたが、中国の侵略をうけて、大量のチベット人が虐殺され、多くの漢民族が移住してきてチベットを乗っ取ってしまいました。最近公開された、ブラッド・ピット主演の映画『セブンイヤーズ・イン・チベット』は、この一連の歴史を実話をもとに描き、中国の行動を告発したものですが、中国の教科書では、この侵略を「チベット解放」と記述してあります。

イギリスの教科書では、中国侵略のきっかけになったアヘン戦争に触れていないのがほとんどで、外国を植民地支配したことについての記述は、「植民地を設けるという意味での帝国主義は、何世紀にもわたってヨーロッパの国々がよくやってきていたことであった。大砲と軍艦を持ち、規律と組織性に優れたヨーロッパ人はつねに非ヨーロッパ人種を屈服させることが出来たのである。」(『歴史はどう教えられているか』NHK BOOKSより)というように教えられており、特に反省の対象とはなっていません。

日本では、常識であることが、世界の国々では、必ずしもそうではないのです。

また、違う国同士、特にかつて敵味方に分かれて戦った国同士で、共通の歴史教科書がつくれるのかどうか、ということも話題になりますが、年表ふうに「〜年に〜〜が〜した」というような記述はできても、そこに至る理由については、それぞれの国にそれぞれの理由があるわけですから、統一することはできません。しかし、何世紀にもわたって敵対してきた歴史を持つヨーロッパの国々が、ひとつの共同体になろうという動きを承けて(EU=ヨーロッパ連合)、歴史の教科書を敵味方なく同じにしたい、という人々が、1992年に『ヨーロッパの歴史』という「欧州共通教科書」を作りましたが、2000年現在、どこの国でも採用されませんでした。(日経新聞2000年2月22日付より)

国の政策や、戦争に至った道には、各国それぞれの事情がありますので、そういう個々の事情を汲みとれないような教科書は、子供たちへの歴史教育には不向きだったのです。

さて、具体的に、どこの国、あるいはどの戦争をお調べになりたいのか分かりませんが、第二次世界大戦中の日本の行為についての各国の見方は、『世界から見た大東亜戦争』展転社(03-3841-0821)¥1800に、よくまとめられています。アメリカ、イギリス、フランスなどの歴史教科書からも引用されており、便利です。アジアからの見方について、特に集めているのは、『アジアから見た大東亜戦争』同上¥1800が、討論形式になっていて、読みやすいと思います。さらに、具体的に世界の教科書の内容を知るには、別技篤彦『戦争の教え方 世界の教科書に見る』新潮社がよいでしょう。

日本の戦争教育は事実の羅列のみで共感を呼ばないが、世界のそれは「殺人は人間の本質か」「正義とは何か」といった問が折り込まれ、教室で生徒たちが討論するようになっている事例を読むことができます。

また、日本と戦った国々の教科書には、自国の戦いを「正義の戦い」=「聖戦」とするために敵であった日本を一方的におとしめて書くことがあります。日本も、戦争中は敵の国を「鬼畜米英」などと言ったこともありましたから、そういう心理は想像しやすいでしょう。しかし、戦争に負けた後の日本は外国に対して、そうした「鬼畜米英」的な見方を排除し、自分が戦争を行ってしまった歴史をひたすら反省することに専念する教育をしてきました。一方で、世界の国々では、自国の歴史を肯定的に教育するのが普通ですから、自分が日本と戦ったのは、日本が「鬼畜」だったからだ、的な、書き方をすることがあるということもよく覚えておいて下さい。

それを前提としたうえで、中村哲『歴史はどう教えられているか』前掲を読むこともよいのではないでしょうか。

日本が教えている戦争の歴史の内容と、世界のそれを比べて、どのように違うのか、ということですが、まず、一番異なる点は、自国の戦争、あるいはそこに至る歴史を正当化するか、それとも戦争をしたこと自体を悪とするか、ということになるでしょう。

20世紀は戦争の時代と言われます。しかし、人類史上、戦争のなかった時代などはありません。これからの私たちが戦争をなくすためにどうしたらよいのかは、戦争の歴史をどう学ぶかに関わってきます。日本での、戦争にかんする教育は、悲惨さ・残虐さを強調し、もう二度と何があっても戦争はしないのだ、という趣旨になっていますが、何故、戦争をしなくてはならなかったのか、という原因については、非常におざなりです。戦争は相手があるもので、自分たちだけが戦争を嫌っても、憎んでも(この意識は非常に大事ではありますが)なくなるわけではありません。

世界の子供たちが、どのように戦争を学んでいるのか、戦争をしないためにどのような勉強をしているのかを知っておくことはとても重要なことです。決して、戦争はなくならない、などと突き放したり、また、戦争を肯定する意味で言うのではありません。戦争は何故起きたのか、何故戦わなくてはならなかったのか、を追体験し、戦争を避けることができたかどうかをみんなで考えるのも良いでしょう。

現在の私たちは、戦争が始まるかどうかという当時の困難な国際状況の中で、なんとか戦争を避けることが出来なかったのか?外交交渉でどうにか出来なかったのか?を考える「特権」があります。ただ、言葉で「平和をめざす」「戦争は愚かだ」と、言うだけでは戦争はなくなりません。戦争をした昔の人は愚かだ、と他人事のように突き放すのではなく、今の自分たちなら、どうしたか、どう出来たのか?を検証することが重要です。その中で、努力をした日本人がいたこと、しかしそれが報われなかった国内や世界の状況を見ていって下さい。(『教科書が教えない歴史』4巻176ページ〜229ページ「近代日本の外交」参照)これから先、同じような苦しい状況になったときに、戦争を回避するためにも、正しい戦争の知識・歴史から学ぶことが必要なのです。

高校生の皆さんたちには、いろいろな見方の歴史、「教科書からだけでは分からない歴史」を学ばれることを期待しています。分かりにくい表現があったら、また、メール下さい。わたくしが分かる範囲でお答えしたいと思います。

最後に、『教科書が教えない歴史』本文は、ホームページには載せておりません。是非、書店で、またわたしたちのホームページの「ブックストア」でお求め下さい。それでは、文化祭の展示、頑張って下さい。

FAQ担当 飯島瑞穂
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こんばんは、メールありがとうございました。

日本と、他の国の歴史の教え方がここまで違うとゆうことには驚きました。確かに、過去の戦争の歴史から私たちはもっともっと学ぶべきだと思います。そしていつか「国と国」みたいな人種や国境を越えた世界平和を作っていければいいです。

文化祭の発表いいものに出来るようにがんばります!!ありがとうございました。


2.オランダ女王を迎えるにあたってのインドネシア・マスコミの反応について
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QアンドAのコーナーで、インドネシアのマスコミは5年前にオランダ女王を迎えるにあたって、このような意見をのせました、として、たいへんすばらしいコメントが掲載されています。この記事はいったい、何と言う新聞が何年の何月何日に掲載したものでしょうか。ぜひおしえてくださらないでしょうか。

こんな素晴らしい話は、不公正で歪んだ歴史観をもつ人々、とくに欧米人にたたきつけてやるべきです。私も周囲に話してきかせたいと思います。スタッフのみなさま、なにとぞこの記事の出自をおしえていただけないでしょうか。

■回答

メールありがとうございました。FAQコーナーを書いております飯島が、お答え申し上げます。

ご指摘のコメントは、『祖国と青年』という雑誌の平成7年4月号、37ページに紹介されていたもので、大変申し訳ございませんが、わたくしは現物を見ておりません。したがって、何年何月何日の記事なのかは分かりませんが、紹介されていた記事から、その一端をご紹介いたします。

平成7年の2月11日、インドネシア共和国のイドリスノ・ラジット氏というジャーナリストが来日し、半年後に控えたオランダ女王のインドネシア来訪について講演をしました。その講演の解説として、インドネシアスコミの(女王謝罪についての)対応が紹介されており、その中に件の記述がありました。

「……インドネシア側では昨年頃(1994年ー飯島注)から謝罪も補償も一切していないオランダの態度は傲慢だとして、戦争責任を追及する声が高まり始め、現地紙『メディア・インドネシア』誌2月1日号(1995年ー同上)によれば、アリ・アラタス外相が1月の記者会見で「オランダの350年にわたる植民地政治を非難する声が高まり、オランダ女王に謝罪を要求する運動になっているが、この運動は激化する可能性がある」と発言している。

……現地マスコミは連日のようにこの謝罪問題を取り上げているが、女王に謝罪を要求する学生の一人、アハマッド氏は「日本政府は、1958年に賠償と援助で8億ドルを出してくれた。ハッタ副大統領は“日本軍はインドネシア独立の恩人だから、賠償という名称は不適当だ。独立達成を記念する祝賀金として戴く”と言っていた。日本政府が3年半の占領の分として8億ドル払ってくれたのだから、オランダは350年分の賠償として800億ドル支払うべきだ。それに独立戦争の死者は80万人だから、一人当たりの補償金を1万ドルとすれば80億ドル、10万ドルとすれば800億ドルになる。つまり、オランダは最低1600億ドルぐらいは支払うべきである。その前に、まず女王に謝罪してもらいたい。」と述べている。」(括弧内執筆者は、 aseanセンター代表 中島慎三郎氏)

現物を見ずに、孫引きで書いてしまったのは、わたくしの責任であり、深くお詫び申し上げます。このような日本に好意的なアジアからの声もあるのですが、残念ながらわたくしの語学能力の問題や、世界中の新聞・雑誌を網羅できないため、どうしても人が書かれたものの引用になってしまい、お恥ずかしい限りです。わたくしたちのホームページには、海外メディアウォッチというコーナーもあるのですが、やはり英語圏のものに限定されてしまいます。

一方で、その能力のある大新聞・マスコミは、アジアの声と称しながら、反日的な華僑系の新聞記事のみを日本に翻訳紹介するため、それがアジア全体の声のように日本人は思ってしまいます。インドネシアでもマレーシアでも華僑の声とは、正反対の声が存在しているのですが、紹介したくとも、悲しいかな、わたくしにはそれを直接キャッチする能力がありません。そのため、どうしても既に本になっているものや、他の方が取材されたものに頼らざるをえないのが現状です。

このような回答ではご不満ではございましょうが、どうぞご寛恕ください。これからも、よりよいホームページづくりに努力してまいりますので、またご意見など、お寄せ下さいますようお願い申し上げます。

FAQ担当 飯島瑞穂

3.南京大虐殺について教えてください
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私は今A級の歴史課題について書こうとしている学生で、貴方から少々の時間をさいて戴ければ非常に助かります。私の取り組もうとしているのは1937年における日本の南京大虐殺です。不運にも、この分野における私の先生の知識には限界があります。いくつかの簡単なガイドラインを与えることができる指導教員か専門家がいるかどうか尋ねるためにメールをいれました。

私の求めているのは、物語風の記述したものより分析的方法による簡潔な論点(4000 字程度で簡潔なもの)があるものが必要なのです。基本的には南京大虐殺の論点への提言が必要で、私の先生の出来ない範囲の歴史分野におけるどなたかの助言や話題を提言して欲しいのです。このような問題に取り組む上での助言や、現在、日本と中国のあいだでどのような論議があるのか(インターネットで殆ど見つけることが出来ないのですが)、助言戴ければ幸いです。もし、このメールを関係者に転送戴くか、eメールの住所を教えて頂ければ有難いのです。

敬具

■回答

私は、ナンキンのレイプに関する歴史上のプロジェクトを書くあなたの計画を評価します。

私たちは、この論争の的になっている問題に関する、多くの情報、本および資料を持っています。残念ながら、それらのうちのほとんどは日本語です。英語に翻訳された材料は全く限定されています。私たちのウェブサイトに書かれた情報はあなたの研究には極めて価値があるでしょう。なぜなら歴史的に立証された事実にもとずき、南京問題の手がかりとなる主要な局面に触れることが出来るからです。

全貌を理解するために、私は、あなたが東中野修道教授による「南京大虐殺における人口、埋葬と歴史的資料」と富沢繁信による「嘘を正当化するために、人はまた別の嘘をつかなければならない。」を読むことを提案します。参考のために、ファイル「東中野教授によるアイリス・チャンへの公開質問状」を添付しましょう。

この公開質問状には、主だった論点が含まれており、あなたの「質問」へのよい提言になるでしょう。

私が問題に対しての提言を求められたのであれば、私は次のように答えるでしょう。

1)欧米の居住者から構成された、南京安全域国際委員会によって記録された「南京安全地域の記録」では、日本軍が占領した時、南京の人口は200,000であったと記されている。「記録」では、人口が占領後1か月の1月14日に、250,000まで増加したことが記録されます。ということは、方程式で「200,000―250,000= 300,000"ということがありえますか? この人口数を中立の立場からみて、どうして、300,000は言うまでもなく、何千あるいは何百の大量殺害が想像できますか?

2)「中国年鑑(China Year Book)」は、北中国日報(North China Daily News)および Herald社により、1912年に初出版され、中国の最も評判の高い英語版年鑑と見なされていました。1938年版には、1937年の年表があり、事件の要約には、南京大虐殺 (NankingMassacre)すなはち、レイプ オブ ナンキンの記述はなく、12月13日の日本軍の南京占領のみが記載され、歴史的事項の記載個所には、「1927年の南京不法行為事件 (Nanking Outrages)」で国民政府軍が外国の外交官を含む多くの人々を殺害したと記載されていました。これらの記述は、南京事件(Nanking Outrage)が日本人ではなく、国民政府軍の残酷さによる問題だったと一般的に考えられていたことを意味していませんか? (この事実は、1864年、英国人によって創立された一流の英国出版社が出版した、古い中国年鑑(China Year Book)より確認出来ます。)

会員 茂木弘道
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茂木様、ご支援、およびご回答に時間をさいていただき、非常に感謝いたしております。ご協力は極めて有用となるでしょう。

現在、私は、可能なかぎり、英語による本、または翻訳されたものをすべて入手しようとしています。更なるご助言も感謝をもってお受けします。

再度御礼申し上げます。敬具


4.「教科書が教えない歴史」の英語版が出版されるのですか?
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初めて e-mail いたします。私はロンドンに住んでおりますが、日本の知人等の助けもあり、「教科書が教えない歴史」を一巻から四巻まで手に入れることができました。これらの本の英訳本は出版されているのでしょうか?こちらの知人の方々にもぜひ紹介したい本です。内容の重要さからしても、これの書籍は、英訳版が出版されるべきだと思いますが、その予定等はありますか。

■回答

メールを有難うございました。「教科書が教えない歴史」をお読みいただいたとのこと、心より感謝申し上げます。

英訳本が出ないかというお尋ねですが、実は当会におきましても現在、海外の方々にも本書を読んでいただくべく英訳本発刊の企画を進めているところです。いづれ出版計画が具体化しましたら改めてお知らせ致します。

これからも当会へのご意見・ご要望などを是非お寄せ下さい。またロンドンの教科書・教育事情といったことなどもお知らせ願えれば嬉しく思います。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

自由主義史観研究会HP担当 千葉展正