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■投稿
自由主義史観研究会のみなさまへ。いつもご指導頂き、大変感謝しております。
さて、お粗末ながら、「南京大虐殺」を始めとする数々の日本の冤罪を晴らすために役立つのではないかと思われる米国の戦時中に造られたというプロパガンダ映画と東京裁判史観について私の書いた文章をワードファイルにてお送りします。
実際にこのプロパガンダ映画を見たわけではありませんので、今のところなんとも言えませんが、私自身が考えてきたことをなるべく簡略化して書いたつもりです。
どうぞ、お読みになって下さい。 また、何か見当違い、間違い等ありましたらご指摘下さい。
■戦争、プロパガンダと、東京裁判史観
東京裁判での「南京事件」の検察側の主張や、集められた矛盾だらけの証言を目の前で聞いた11人の判事が数十万などという大規模な虐殺があったと信じることはなかったのではないかと思います。 他の全ての被告人と同じく、「有罪」の判決が先にあって、その流れに沿ってショー(裁判)を行ったというわけです。
ただ、パル判事でさえ別判決文の中で、「誇張の疑いがあるが、暴行があったことは否めない。」と書いてあるところを見ると、やはり、知識人の中(英語圏の)では、ある程度、日本軍の南京での暴行というのは報道や国民党のプロパガンダ本(ティンパレ−の著作)や、エドガー・スノー等を通じて「事実」として捉えられていたのではないかと思うのです。
もちろん、パル判事の南京事件に関しての判決文の真意は、検察側から事件を「知っていた」とされる被告人の無罪を訴えるものですし、前後の文章を合わせて読めば、この部分だけをもって、パル判事は南京事件を黒と見なしたというのは、検討違いもいいところだとは思いますが。
東京裁判以前に、連合軍側の多くの人間に「南京事件」を知らしめた物にハリウッドの作成したプロパガンダ映画の役割が大きいのではないかと思うのです。
実は、私もつい最近その存在を知ったのですが、これがとても興味深いのです。
アイリス チャンの「ザ・レイプ・オブ・南京」をこき下ろし、批判した、スタンフォード大学教授 David M. Kennedy氏の評論の中で紹介されているアメリカ政府がハリウッドに依頼して作らせたと言うプロパガンダ映画、
「Why we fight Series」の「Battle of China」や、「Know Your Enemy - Japan 」
特に、最後の「Know Your Enemy」は終戦直前、1945年8月9日にリリースされたため、実際に将兵が見たことは無かったようですが、この1970年代に<発掘・exhumed>されたという、プロパガンダ映画、1983年に出版された"War
without Mercy"という本によると、これはもうまさしく、日本国内外で、修正を許さないとする、唯一の歴史『東京裁判史観』そのものなのです。
■ David M. Kennedy氏の「ザ・レイプ・オブ・南京」に対する評論
http://www.theatlantic.com/issues/98apr/horror.htm
100%、東京裁判の別名「復讐とその宣伝」の「宣伝」、つまりプロパガンダの元と断言して間違いないと思います。 この「Why
we fight」 シリーズ、400万人の米軍将兵が見たそうですし、その上フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語にも翻訳され配布されていたそうです。
おもしろいのは、基本的なコンセプトは、現在のアメリカ政府の911テロ後のワシントンの発言や大メディアCNNなどの主張となんら変わらないことです。 対日戦を以下の様に宣伝していたわけですが、これら、全て、今回のテロ行為に対して言っていることと、まったく同じです。
@ Threat against democracy and freedom
(*これは、明らかに国際世論に訴えるもので事実ではありません。 テロリスト(ビン・ラディン)は民主主義や自由などと云う観念を攻撃しているのではありません。 彼が、敵として死を望んでいると明言しているのは、現在までアメリカ人のみです。)
A Civilization vs Barbarism
文明は、白人キリスト教徒国のみいう本音が、ブッシュの『十字軍』などという発言で見え隠れしました。 「文明の衝突」を書いた、教授が、我々西洋諸国は、他に違う価値観の基に作られた文明があるということを認めるなければならない、傲慢であってはいけない、共存の道を探らなくてはいけない、そう警告をCNNのインタビューで発していました。 まったく、そのとおりだと思います。
B Good vs Evil
C Freedom vs Slavery
では、そのプロパガンダ映画の中で、日本がどのように描かれていたか、
@ 秀吉の朝鮮にたいする戦争と、耳塚で日本人の攻撃的性格、残忍性を指摘。
A 武士道に由来する日本人の攻撃的性格と残忍性
B 黒船来航のアメリカの意図は、両国の『友情と交易』 (アメリカはあくまで、友好的だったと云う主張です。)
C 明治維新によって、近代民主主義国家として生まれ変わったのは表面だけで
その実は、軍国主義者、産業家、そして操られた政治家によって運営される
C 民衆は、天皇に従属するし、意のままになるWちょうちん持ちWでしかなかった。
D 狂想的な愛国心は「神道」と天皇制のイディオロジ−によって造られた。
E 日本の一番の武器は、不気味なまでに従順で狂信的な兵隊で、天皇制と神道がその「工場」
細かいことまでここで書けばきりがないですが、もうこれ、ウチの大学に居る、近代日本史を教える反日老教授の日本観そのものなのです。 つまり老教授、戦後50年以上経った21世紀の今日、未だに戦時中プロパガンダを史実として教えているのです。 何も知らないカナダの若者は、彼の言葉を事実として、一生懸命ノート取ってるわけですから、この教授の講義に出ると本当に哀しいです。
さて、肝心の南京事件を含む東京裁判において扱われた、日本軍の残虐行為、または文書がこのプロパガンダ映画の中で以下の通り紹介されているそうです。
@ 「田中上奏文」をもとに、日本は中国を手始めに世界征服を企んでいる。
この、田中上奏文なるもの、ご存知のように連合軍側は、裁判以前は本気で田中元首相が書いた、日本の世界征服プランの証拠だと思っていたようです。 実際はロシアが世界に反日・対日を訴えるために作られた偽文書と言われていますから情報戦の中でまんまと、やられてしまったわけです。 裁判中「世界征服を企んでいただろ!」と言われた東条英機、「夢にも思わざること・・・。」と絶句したそうですが、この偽文書を未だに信じて、世界には未だに日本がナチス・ドイツと共に世界征服を企んでいたと思っている人がいる始末です。 実際そういう認識をお持ちの方と話すとプロパガンダの恐ろしさを身にしみて感じさせられます。 私と彼らの間に共通の近代日本に対する歴史認識なんてとても、とても、望めるべくもありません。
A 満州事変
B 国際連盟からの脱会
C 支那事変
D 南京事件(Rape of Nanjing)
E 真珠湾攻撃
F Battan Death March (バターン死の行進?)
G マニラ、Wantonにおける一般人の虐殺
H 神風攻撃
これでみると、@、A、C、D、E、F、Gの出来事、全て東京裁判で扱った出来事ばかりです。 また、Hは日本を描く時に書かれていたように、日本の最大の武器は、不気味なまでに従順で狂信的な兵隊で、天皇制と神道がその「工場」とするアメリカ人の恐怖と、それを天皇制と神道につなげた発想がGHQ占領下の日本で発令された「神道指令」の基であるのは明白だと考えます。 このプロパガンダ映画、当時、アメリカの知識人の日本人感をそのまま反映されたものと考えて良いのではないでしょうか。
この本によると、東京裁判以前から、アメリカ政府が「南京アトロシティー」を、日本を憎むために造られた、プロパガンダ映画の材料として利用されていたのは事実のようです。 只、アメリカ政府が「南京アトロシティー」を事実として認識していたのか、それとも国民党のプロパガンダと知りつつ、利用したのかは判りません。
私はこれが気になって仕方ないのです。 というのも、アメリカを第三者としてとらえ、「南京大虐殺」なるものを中国のプロパガンダとして日本の冤罪をアメリカ人に訴える感のある田中正明氏著作の「南京事件の総括」の英訳、それに「再審・南京大虐殺」ともに、基本的姿勢をもしかしたら間違っておられるのではないか、と思うからです。 「南京事件」の真相がまったく東京裁判の判決20万人虐殺と2万人の強姦からほど遠いことが判れば、東京裁判自体の見直し→大東亜戦争の見直し→連合軍の正義の見直し、と連鎖するのは目に見えているからです。 だからこそ、アメリカのメディアは「ザ・レイプ・オブ・南京」を讃え、日本に対して未だに何かと先の大戦のことでケチをつけているのではないでしょうか。 『アメリカの正義』のためには、日本は悪でありつづけなければならないわけです。 もっとも、上記の本を書かれた学者さんがそれに気付いておられなかったとは思いませんが。
なんにせよ、国際社会の中で、日本の免罪が晴れるまでの道のりはなんとも、難しいなという気がします。
しかし、日本国内のことで言えば、50年前の敵国が、スローガン "Kill, kill, and kill Japs"などと共に、日本人を敵として憎しみ抜くため造られたプロパガンダ映画をほとんどそのまま、自国の歴史を教えている異常さに、このプロパガンダの存在を知らしめれば、多くの日本人が気付くのではないでしょうか。 自国の人々に誇りを持つことを許さない東京裁判史観なるものは本当に異常です。 アメリカ政府が随分関与したという、このプロパガンダ映画作った人達が今の日本を見たら、未だに、その通り信じ込んでいる日本人に対して、また、「不気味なまでに従順な国民だ。」とコメントするのではないでしょうか。 神道や天皇制を日本人の信じられないような従順性の基としたのは、間違いということを戦後、今度はエコノミックアニマルなどと蔑まれながら、終身雇用制などに代表される、日本式経営の中、「会社」への高い忠誠心で世界中に証明したはずです。
このプロパガンダ映画が、"War without mercy"の中で描かれているとおりのモノだとすれば、この存在を多くの日本の方に知らしめることで、「東京裁判史観」なるものが一体なんであるのか?を知らしめるのに大きく役立つのではないかと思います。 私ごとき一介の学生が貴団体にこのようなことを述べるのは差し出がましいことと思いつつ、私の私見を述べさせて頂きました。 私は、日本人がもう一度、母国に誇りをもてるようになって欲しいと切に願うものです。 どうぞ、ご理解ください。
参考: "War without mercy" John W. Dower著作 Pantheon
Books出版
■回答
ご文章拝読いたしました。まさにその通りだと思います。アメリカの公認史観は、今も依然として60年前の War Propaganda
そのものです。東京裁判は、その具体化の一つであったことは疑いありません。さすがに、田中上奏文は偽造書であることが東京裁判の時には世界の学界でも認められていたので、これは出しかけられたのですが、結局は引っ込められています。しかし、基本的な断罪のストーリーはこれに基づいております。中国などでは、世界的に偽書と認められたものを未だに教科書に載せていますが、さすがにアメリカはそこまでひどくはないということです。
ご存知かと思いますが、田中正明さんは「パール博士の日本無罪論」を講和条約発効の日に刊行された方です。今度この本が「パール判事の日本無罪論」として小学館文庫から再刊されました。すでに、2刷りで5万部近くでています。決して、アメリカが仕組んだ歴史観であることを知らないわけではありません。しかし、アイリス.チャンのレイプ.オブ.南京がそれをhyperboleした悪宣伝をしているときに、二正面作戦をとることは得策ではありません。明らかな嘘を認識させることが第一なので、あのようないい方になっていることを理解していただきたいものです。
結局は、東京裁判そのものが徹底的に俎上に載せられ裁かれなければならないわけです。「パール博士の日本無罪論」も英訳されべき本ですが、実はその前に既に、「東京裁判 日本の弁明」(小堀桂一郎編著)(講談社学術文庫)の英訳(裁判記録はもとの勿論英文原文)を完成し、目下支援団体がアメリカでの出版社探しをしているところです。ご参考までに、目次、序文、十八章のデータを添付します。道のりは長いですが、手がかりはあります。
自由史観研究会 会員 水本茂
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