1. 絶対に何も弁解をするな(原文英語)

■投稿

 私は沖縄の米軍基地で働いている米軍軍人です。ここの前に横須賀海軍基地に3年間勤務し、その間地元住民との出会いや、友だちとなる機会が沢山あった。

 彼らに、近代史(すなわち、太平洋を舞台にしたWWII)の問題を突きつけると、強い否定から明らかな無知にいたる混在した回答をもらう。 何人かに、あなたのウェブサイトを紹介したが、はっきりとものを言う一部の人たちは、あなたが半分の真実しか掘り下げていないという。従って、あなたが両側の話を提示していると称する姿勢は良いと思うものの、あなたの努力は、単に歴史を糊塗しようとしているという受け止め方を強化するだけだ。

 アイリス・チャンの本は読んだ。 これは様々な意味でセンセーショナリズムの見本である:死亡者数は誇張されているかもしれないし、偽りがあまり何回も繰り返された後では、真実として扱われているのかもしれない。
しかし虐殺があったという事実を減少させるものではない。 虐殺は南京で行われ、シンガポールでも行われ、日本帝国軍が占領したほとんど全ての国で行われた。
  ナチスと連合軍も「やった」と述べても、それを消し去る事は出来ない。

  沖縄の友人でWWU中の日本帝国の行為を強く非難している人たちは沢山いる。彼らの多くが沖縄でおこったことが、帝国陸軍の責任だと非難している。(今いっているのは、単に新世代だけではない。私が話をさせていただいた光栄に浴した人々の一部は、1945年に「鉄の暴風」がおきた時にその周りにいたのだ。)

「戦へ… そして、絶対に何も弁明するな。」Harry S Truman (1884-1972)

■回答

 メールを有難うございます。
<彼らに、近代史(すなわち、太平洋を舞台にしたWWII)の問題を突きつけると強い否定から明らかな無知にいたる混在した回答をもらう。>

  WWIIを中心にした話題は、長い間、我が国では物議をかもし過ぎてタブーでした。この時代は客観的に歴史評価をするにはあまりにも最近であったので、入学試験には取り上げられず、学校の歴史授業も極めて簡潔に教えられているだけでした。それが無知の理由でしょう。

 65歳以下の大人達でも大抵はせいぜい東京裁判の解釈による歴史しか教えられていません。 また、戦時中に学齢期にあった人々の多くは何か「国家主義的な」ものに対して深い不信感を抱いています。
 これは恐らく、教科書の中身が、特に1940年以降、戦意昂揚に協力する内容になってい たものから、1945年以降、日本の敗北と占領軍の命令によって、再度完全に劇的に変化したためでしょう。

 この世代の殆どの人々は、如何に日本政府が国民をミスリードしていたかという(連合国からの)情報をたっぷり浴びました。この世代のご年配の人々は困惑と不信という遺物を今日まで引きずっており、さらにそれが我々ほとんどを含むより若い世代にも引き継がれています。
沖縄は大きな犠牲を蒙ったため、特に苦しみました。

  同時に、我々の祖父母、祖祖父母が語ってくれた戦争中や戦前の話という遺産や、沢山の記録の存在は、東京裁判史観(連合国側の見方)と異なる歴史を示しています。

 中国の人々は日本との戦争に関して、政治的プロパガンダで悪名高く、正確さを蔑視した 国定「歴史」教科書だけを用いた歴史「知識」をどっさりと浴びせられています。
 WWU直後蒋介石政権より報告された戦争犠牲者は438万人でした。共産党が政権をとると、1950年代にその数字を2倍とし、1000万人と報告しました。日中戦争40周年記念(1985)には更に増え2010万人となり、50周年記念日では3500万人の死傷者だったと主張しました。

 もし数字が重要ではないと言うのなら、「多く」の人々が殺されたとだけ言う べきです。 私はアイリス・チャンに「多数の」、「少数の」、「いくらかの」 「非常に多くの」と言った形容詞のみを使って本を書き直して欲しい。
日本を「残虐」の象徴にするために数字を当初からふくらませ、さらに近年、政治上の理由からさらに膨らませているから、我々は南京に関するサイトを提供しているのです。

 立命館大学の北村稔教授は、最近、日本の南京占領直後に、宣伝目的のため、国民党国際宣伝部がマンチェスター・ガーディアンの通信員ティンパーリに「戦争とは何か」を、南京大学スマイス教授に「南京地区の戦争被害」を執筆依頼したという証言を台湾で発見しました。
現在台湾は民主化されたためにこのような情報を得ることができるのです。 正確さを追求することのどこが間違いですか?

 歴史では検証が絶対に必要です。

<沖縄の友人でWWU中の日本帝国の行為を強く非難している人たちは沢山いる>

 私も全く同意です。彼らの無能さに関する話は沢山あり、あるものは真実で、あるものは間違っているが、判断ミスのために多くの不要な死が引き起こされました。

 (ただし、「鉄の暴風」(Typhoon of Steel)に関して現場の駐在巡査であった比嘉嬉順の証言によると、皆に死ぬように促したのは軍ではなく、村長らであったと述べている。
別の村人、大城良平は、妻と子供が半殺しになるまで村民に殴られたのだが、村民がお互いに殺しあったのだといっている。)

  この前の戦争は、多くの人を殺し、多くの人を苦しめ、またその後の世界の地政学を完全に変えました。その戦争に関して、論点を整理すべきです。

たとえば、この前の戦争は回避できなかったのか? なぜ起こったのか? 何のためであったのか?
両方がそれを避けるために最善をつくしたか?
両方がそれを避けたがっていたか? だれがそれを避けたくなかったか? 石油禁輸は戦争行為に等しいことではないか?

 ルーズベルトは真珠湾の事を知っていたがアメリカ国民には知らせなかったという人は多い。これはアメリカ国民にとって反逆罪ではないか? 日本国民として、我々は外務省を開戦布告を時間通り提出できなかったことで罰すべきではないか?
 戦前の戦争回避交渉をどう評価すべきか? 何が、何時、どうして、なぜ間違ってしまったか? それでは他にどんな選択肢があったのか?

このような論点は、今日の問題も平和的に解決するために極めて有益です。

 ご参考までに、私は個人的には非常に強く米国との同盟を支持しています。
 ナチスに関しては、大虐殺は戦争による死傷者ではなく、戦前から民族浄化が始っていました。それは人道に対する罪です。

会員  野口ひかる