■投稿(1-1)
ご意見箱2002年11月分 No2 の質問「日中韓に平和はない」に対する杉本
幹夫理事の回答に下記の一節があります。
「日本人の祖先が、中国人や韓国人であることを否定しません。」
これは驚くべき意見です。第一、韓国(大韓民国や李朝末期の大韓帝国)や中国
(中華人民共和国や中華民国)など高々100年そこそこの歴史しかありませ
ん。それ以前には両国とも近代国民国家ではなかったのですから「中国人」や
「韓国人」などいたはずがないのです。
それに国民国家などというものは19世
紀欧州に生まれた比較的新しい概念であることはよくご存じの筈、その実体をな
す「国民」も長い年月にわたってさまざまな撹拌作用を受けて変遷を重ねつつ、
ゆっくりと今日の形をなしたものだと言うことも歴史学を学ぶものの常識です。
そのような歴史の道程を無視して、いきなり現在と遠い過去を等価なものと見な
し、それを前提にして議論をするなどは、中国人や韓国人が好む思考様式でこそ
あれ、少なくとも「自由主義史観」の信奉者が取るべきものではありません。
「HK生」
■投稿(1-2)
杉本理事が、日本人の祖先が、中国人や韓国人であることを否定しないのに、同
意しません。何故なら、どちらが先かは判りませんが、同根であり、分派だと思
います。この観方は卑下する物かと思います。
■回答
私は朝鮮人や中国人に卑下しているとか、迎合しているとは思っていません。
歴史的事実についての私の認識です。
日本人は、縄文文化を作り上げた原日本人、稲をもたらした中国人、朝鮮半島の
動乱で亡命してきた朝鮮人等との混血だと思っています。
特に任那をめぐっての数百年の争いは、一体何だったのか。
航海技術の未熟なあの時代、何故任那にあれだけ固執したのかを考えたとき、私
は「任那こそが高天原ではなかったのか」と思えてなりません。
日本書紀に素戔嗚尊が朝鮮の曽尸茂梨に住んでおられた事が明記されています。
天皇家のルーツが任那にあったと考えると、あの数百年にわたる戦争が不思議で
なくなります。
理事 杉本幹夫
■投稿(2)
お返事ありがとうございました。日本人の起源に関する杉本さんの歴史的事実認
識については承りましたが、私の疑問に対する直接的なお答えにはなっていない
ようです。そこであらためて、先の編集部宛メールを再掲し、私の見解を補足し
ます。
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ご意見箱2002年11月分 No2 の質問「日中韓に平和はない」に対する杉本
幹夫理事の回答に下記の一節があります。
「日本人の祖先が、中国人や韓国人であることを否定しません。」
これは驚くべき意見です。第一、韓国(大韓民国や李朝末期の大韓帝国)や中国
(中華人民共和国や中華民国)など高々100年そこそこの歴史しかありませ
ん。それ以前には両国とも近代国民国家ではなかったのですから「中国人」や
「韓国人」などいたはずがないのです。
それに国民国家などというものは19世
紀欧州に生まれた比較的新しい概念であることはよくご存じの筈、その実体をな
す「国民」も長い年月にわたってさまざまな撹拌作用を受けて変遷を重ねつつ、
ゆっくりと今日の形をなしたものだと言うことも歴史学を学ぶものの常識です。
そのような歴史の道程を無視して、いきなり
現在と遠い過去を等価なものと見なし、それを前提にして議論をすることなど
は、中国人や韓国人が好む思考様式でこそあれ、少なくとも「自由主義史観」の
信奉者が取るべきものではありません。
(再掲おわり)
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数百万年前、アフリカの大地溝帯で猿より別れて進化した人類が、長い年月を掛
けて全地球に拡散し、時期を分けつつ宗谷海峡、朝鮮海峡、琉球諸島を経て日本
本土に到達して現代日本人の源となったことは常識で、これに異議を唱える人は
いません。
しかしながら朝鮮半島から来たからと云って彼らは「韓国人」ではありません
し、同様にシナ大陸から来たとしても「中国人」ではないのです。以前に述べた
ごとく「韓国」や「中国」はたかだか百年そこそこの歴史しかありません。人
種、言語、習俗、宗教、政治などの諸要因が多元的、重層的、跛行的に絡まり
あってダイナミックに展開してきたのが人類の歴史です。
シナ大陸を例にとって
も後漢から南北朝あるいは唐末五代の二度にわたって激減した人口を西方北方か
ら移住した異民族がうずめて民族構成が入れ替わっており、さらにさかのぼれば
春秋戦国時代の「呉」、「越」、「楚」などの諸国はオーストロアシア系と云わ
れています。
わたしは「倭人」の原型は小さい人という、その語義や基層文化の共通性からして
て、オーストロアシア系民族であるとする考えに賛同します。
縄文時代の日本の人
口密度は非常に小さく西日本では平方キロあたり0.2人位と推定されています
から九州全土の人口は数千人、従って北部九州や朝鮮南部への渡来者が数十人、
数家族であってもその地の以後の歴史に大きなインパクトを持ち得ます。しかし
このような太古の出来事は、現在の「韓国」や「中国」とはなんの関わりもない
ことです。
ヨーロッパ史に例を取れば、ケルト、ローマ、ゲルマンのなどの諸要素が複雑
に絡まりあった歴史展開をへて現在のフランスがあります。だからといってフラ
ンス人は「アイルランド」人、「イタリア」人、「ドイツ」人の混血ではありま
せん。
いうまでもなくこれらの諸国はたかだか100年そこそこの歴史しかな
く、彼らの歴史もまた大かれ少なかれフランスと同じような変遷をへて今日に
至っているからです。
従って「フランス人の血の70%はアイルランド人だ」、
「フランス語はイタリア人が教えてやった」とか「フランス最初の王朝はドイツ
人がうち立てた」など云う人間は欧州にはまずいないでしょう。
かように極端な
エスノセントリズムは19世紀ヨーロッパに発生した畸形的ナショナリズムの変
種で現在ではまともに取り上げる人間などほとんどいませんが、残念ながら中国
人や韓国人のなかには鬱屈した自尊心のなさしめる故なのか、このような稚拙な
議論を得意げに触れ回る哀れな人間が少なくないのも事実です。
従って自由主義
史観研究会の指導的立場におられる杉本さんがまずなされるべきことは、このよ
うな人間の偏狭な自民族中心思想をたしなめ、幅広い視点から歴史をとらえ直す
ように促すことでしょう。
「HK生」
■回答(2)
仰有るとおり、中国人・韓国人とは戦後の呼び方です。
支那人・朝鮮人も或る時代の呼び方です。
支那人.唐人.漢民族.中国からの渡来人こま人.新羅人.朝鮮民族、朝鮮渡来
何と呼べばよいのですか。
こだわるほどの問題とは思いません。
理事 杉本幹夫
■投稿(3)
原初の投書者は
(1)大部分の人類学者は、日本人は朝鮮人と中国人の混血であると言っている。
(2)古い中国人の子孫が、韓国と中国で彼らの親戚を殺したのである。
などと主張しているのですから、このような愚説(中国人という
のは政治学上の定義で人類学とは無関係)にまともに答える
こと自体を私は問題にしています。
杉本さんは
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仰有るとおり、中国人・韓国人とは戦後の呼び方です。
支那人・朝鮮人も或る時代の呼び方です。
支那人.唐人.漢民族.中国からの渡来人、こま人.新羅人.
朝鮮民族、朝鮮渡来人、何と呼べばよいのですか。
こだわるほどの問題とは思いません。
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と述べられていますが、現在の韓国・朝鮮人や中国人自体も
以前に例に挙げたフランス人などと同じように幾多の歴史的
変遷をへて現在に至っているのですから、これらの語句は等
価なものではなく、それぞれ限定的な意味しか持ちえません。
繰り返し主張しますが日本人の先祖が朝鮮半島から渡来
してきたとしても彼らは「韓国人」ではありませんし、シナ大陸
から来たとしても「中国人」ではありません。もちろん宗谷海
峡を渡って来たからと言って「ソ連人」や「ロシア人」ではなく、
現世人類がアフリカ大地溝帯で誕生したとしても我々は別に
「タンザニア人」の子孫ではないのです。
日本人の祖先は日本列島に天から降ってきたのでも、地から
湧き出たわけでもなく、遙かな昔宗谷海峡、朝鮮海峡、東シナ
海を渡って、あるいは氷河期の海退により地続きとなったことを
利用してこの地にやってきたのですから「中国人、韓国人の
代わりになんと呼べばよいか」と言うような質問自体が無意味
に思えます。ただ単に「シナ大陸や朝鮮半島、サハリンなどから
移住してきたモンゴロイド」と答えるしかないでしょう。
中国人、韓国人なる語は彼らの国家意識にもとずく自称で
あってまず第一に政治的用語です。もちろん我々日本人も使
用しますが、それはあくまで現時点における実際的必要性に
基づくものであって、それ以上の意味はありません。従って歴史
的な文脈で「中国」や「韓国」なる言葉は無頓着に使用される
べきではなく、また彼らの歪んだ国家意識に無批判に追従する
ものと誤解される原因にもなるでしょう。
御労作「植民地朝鮮の
研究」を読ませていただいております小生は、もちろん杉本さんが
そのようなお方だと考えているわけではありません。
心していただくとともに益々のご活躍を期待しております。
「HK生」
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