1.朝鮮語の廃止と日本語の強制

■投稿(1)

韓国では、「日帝の七奪」のひとつとして、朝鮮語の廃止とそれに伴う日本語の強制を取り上げています。 わたしは、当時としては、日本帝国の主権にある以上、日本語の教育は妥当な事だと思っています。ただ、それが義務的にいつから始まったかと言うのが、ここでの問題ですね。

最近までは、日韓併合直後から日本語教育が始まったのだと思っていましたが、このような韓国史関連のサイトを見てみると、そうでもない事が分かりました。 朝鮮人に対する日本語教育を否定的にみなす日本人ですら、1938年の第三回朝鮮教育令の改正で朝鮮人に対する日本語教育の義務化が始まったと認めています。つまり、この年から日本語教育が義務化されたのは本当であるとみなして差し支えないと思います。

彼らはこの事を以って日本語強制けしからんと主張しているようですが、それは同時にそれまで朝鮮語の教育が行われて来た事を示していたのではないでしょうか。 当時の日本帝国に始めから日本語教育の強制と朝鮮語の廃止の意図があったのなら、なぜ、1938年でなくてはならないのか。併合直後からでも良いではありませんか。

いったん公的な教育を行う以上、日本語か朝鮮語のどちらかの教育は施すべきで、日本語教育の義務が1938年であるとすれば、それ以前は朝鮮語の教育がなされていたと考えるのが妥当でしょう。 恐らく、日本語教育を否定的に考えている人たちは、朝鮮人が朝鮮語を習うのは当然の権利と思っているでしょうが、その権利を日本帝国が保証しなければ、習う事はできなかったはずです。

すなわち、30年近くも散々朝鮮語の教育を行ってきて、いかに日本語教育の義務化があったとしても、朝鮮語の廃止がなされるとは考えられません。 もし、当時の日本帝国に朝鮮語廃止をもくろむ「チャンス」があったとしたら、併合直後しかないと思うのですが、現在の韓国は、「日帝の七奪」として朝鮮語の廃止が成立したのは、いつからだと主張しているのかご存知でしょうか。

■回答 (1)

「朝鮮語の廃止」は全く歴史の捏造・歪曲です。

日本語の教育は1906年第2次日韓協約後、李完用学部大臣の決断により、初等教育(普通学校)から始まりました。 普通学校の授業時間は、1.2年が週28時間、3.4年が週30時間です。そのうち朝鮮語6時間、日本語6時間、漢文4時間が割り当てられました。 しかしこの普通学校は併合時、わずか100校前後にすぎません。

併合により初等教育は急激に普及しましたが、それでも1935年(昭和10年)で就学率はようやく30%程度です。朝鮮語の禁止など出来るはずがありません。1946年までには義務教育にする予定で、急速に学校を建設しましたが、日本統治下では、完全に義務教育化は出来ませんでした。就学率が100%に達したのは戦後です。

  併合により、日本語は国語と名を変えましたが、その当時のカリキュラムでは国語が10時間、朝鮮語が1.2年が6時間、3.4年が5時間です。 1938年の第三回朝鮮教育令の改正で、朝鮮語は普通学校のカリキュラムから消えました。この時一般的に朝鮮語教育が禁止されたと言われています。  しかし禁止されたのではなく、選択制になっただけである事が、明らかになっています。その詳細はhttp://www.jiyuu-shikan.org/frontline/index.htmlを見て下さい。

尚1938年南総督が民意を聞くため、有識者数人を呼び、色々な意見を聞いたとき、玄永燮が朝鮮語禁止論を主張したのに対し、総督は「それは不可能だ」と説いたとの事です。又NHKでは終戦の日まで第2放送は朝鮮語で行っていました。(日本放送協会『20世紀放送史』)

自由史観研究会理事 杉本幹夫


2.南京虐殺に関する質問

■投稿(1)

水元茂様

2003年8月「英語版:南京大虐殺のサイトへの意見(1)(原文英語)」 の真摯なメールのやり取りに感心いたしました。

ところで、その中で、 <「安全区国際委員会の記録」です。この記録を分析してみて殺人は全部で27件が 記録され、うち1件のみに目撃証人があったことが分かっています。> とありますが、ルイス・S・C・スマイス博士の綿密な調査では <死者3250人のうち軍事行動によるもの850人で、兵士の暴行によって殺されたものは 2400人であり、> とあります(下記アドレス参照)。
http://jpn.dyndns.ws/~nanking/

彼の資料は南京虐殺を否定する人の論拠にもなっているわけですが、 すると、少なくとも2400人は死亡していることになります。 この記録をどう考えられているのかまたなぜそれに触れなかったのか お聞かせ願えれば幸いです。

■回答A(1)

HPを見て下さってありがとうございます。南京事件におけるスマイス調査の意味につ いてのご質問でしょうか。かなり専門的なご質問だと思います。

おっしゃるように、スマイス調査では南京市内で2400人(聞き取り調査の48人を 50倍したもの)の殺害があったとしています。ただ、このスマイス調査は中立的な報 告ではありません。この調査は中国国民党の宣伝組織が、直接に中国人が顔を出さずに 、代弁者を南京大虐殺を宣伝するためにやった工作の一つです。中国国民党の宣伝組織 (国際宣伝処)が金を使ってティンパリー(国民政府のエージェント)経由でスマイス に依頼し、この調査によって日本軍の南京大虐殺を宣伝してもらったのです。

このいきさつからすれば、これが公平な調査だと言うためには、具体的な調査の方法を 細かい点まで明らかにすることが必要になります。しかし、この報告は一見、学術的な 外見がありますが、調査の方法などは簡単にしか書かれておらず、きっちりとした検証 や証明ができる程度のものではありません。やはり調査方法にはかなり疑問があります し、もちろんこの調査の数字を確定的に使うことはではきません。ただ、南京市内で3 0万人を殺害したという中国側の主張に対しては、この調査に言及して、当時の国民政 府側の宣伝のための調査でさえ2400人であったという反論をすることは可能だと思 われます。

自由史観研究会会員 渡辺 龍二

■回答B(1)

スマイス博士の社会調査に関しては、実は彼も国民党の顧問だったことが分かってから、非常に疑問に思っていました。勿論、何十万の虐殺などという非常識 なことをむしろ否定する一見良心的なものなのですが、ちょっとおかしいと思い始めました。

最初に持った疑問は、社会調査即ち50軒に1軒と言うランダムサンプリングをして、インタビューをして、その結果を拡大推計するというのですが、そもそ も南京から8割近くの人が逃げ出していて、また3月には安全区に残った人たちが家に帰り始めたとは言え、まだ安全区に沢山残っていた異常事態にランダムサン プリングがどれだけ適用できるのか、と言うことです。次に、調査員は、学生ということですが、反日的な感情を持っていたと想像されるので、本当に公平客 観的な聴き取りをしたのだろうか、という疑問です。

現在では、これは偽物であったという証拠を持っています。それは、紅卍字会の埋葬記録と著しく矛盾していることが分かったからです。 死体の埋葬を紅卍字会がおこなったことはご存知のことと思います。中國軍は、全面敗走したために自軍の死体を回収することが出来ず、膨大な遺棄死体をを 残しました。この死体を1月になって埋葬を始めましたが、それを請け負ったのが紅卍字会という団体でした。

この埋葬作業には国際委員会と日本軍の南京特 務機関の双方から支援金がでて下りまして。国際委員会の引き継ぎ団体「南京救済国際委員会」の報告書には、「約4万体の埋葬完了のために2450ドルが 支払われた」と書かれています。特務機関からは1体当たり30銭が支払われていました。従ってどうしても水増しになりがちですので、4万というのはかな り多めの数字と思われます。それはそれとして、一応遺体の埋葬数と埋葬場所が詳しく報告されています。

この報告書には、男、女、という区分もでていま す。数の水増しはあったとしても、この男女子といった区分をわざわざごまかす必要性はほとんどありません。そして何よりも実際の死体を埋葬しているので すから、この区分はかなり事実に近いものであったと考えられます。この報告書によりますと女性の割合は、0.4%、実数で1700ほどとなっていまし て、死者がほとんど兵士であったことを反映しています。巻き添えになった市民の女性もいたかもしれませんが、女性兵士もいたことが分かっていますので、 ほとんどが兵士だったと考えられます。なにしろ、男性が99.6%となっています。

ところが、スマイス調査の死者の性別を見るとどうでしょうか?男性71%、女性29%と、男性が多くはなっているものの、埋葬死体の比率とは全く一致し ていません。統計的誤差などという範疇のものではありません。二ケタではなく、三ケタの違いです。こんなデタラメな数字は、客観的な調査から出てくるは ずはありません。客観的を装った、でっちあげの数字であると結論づけざるを得ないではありませんか。まさか、こんなところでしっぽを出すとは本人も思っ ていなかったことでしょう。しかし、これが現実です。

自由史観研究会会員 水本繁

■回答C(1)

さらに補足したいと思います。

 ランダムサンプリングして50倍したと言うことですが、 この方法がそもそも適切な方法かというと、それにも 大きな問題があります。

 というのは、ある区画を調べてそこに2体の死体が あったとしましょう。それがスマイスに報告されて 50倍されると言うことは、その死体が2体あるお陰で 結果的に100体の死体があったと計算されるわけです。

 しかし、実数のことを考えると、それは大変な問題を はらんでいるわけでして、本当はその地域にその2体 しか死体がなかったのかもしれないのです。すなわち、 その2体のために、誤差が2〜100体は確実にあると いうことになるのです。

 以上のことを考えると、スマイス報告の内容は、実際 にはかなり針小棒大にデータを報告している可能性が 捨て切れません。

 何十万もの大虐殺の存在を否定する材料には なるかもしれませんが、しかし笠原十九司氏を 信奉する人たちは 「それは城内のことであって、城外のことを計算していない」 と言い張ります。

 大虐殺派といっても、個別に論破していく必要が あります。

自由史観研究会会員 犬村大角礼儀

■投稿(2)

3名ものかたからご返信があり、 大変感謝しております。 理解を深めるのに役立っています。 ご返信頂いた内容からいくつか、 感じたことをお書きします。

@水本繁 様が仰られた「紅卍字会の埋葬記録と著しく矛盾している」 というものは、スマイス博士の調査が市内を中心に行われのに対し、 紅卍字会は死体全体の処理を請け負ったため男女比が違ってきているのでは、 という仮説を持ったのですがどうでしょうか。 戦闘地域では当然戦闘員(主に男性)の死体が多くなり、 市内では巻き込まれた女性の数も増えている、というものです。 これに対する諸先生方のご意見を伺えれば幸いです。

Aスマイス博士が国民党の顧問であったということは知りませんでした。 下記のティンバリー経由で国際宣伝処から依頼があったという証拠は どの資料で確認することができるでしょうか?

<この調査は中国国民党の宣伝組織が、直接に中国人が顔を出さずに 、代弁者を南京大虐殺を宣伝するためにやった工作の一つです。中国国民党の宣伝 組織 (国際宣伝処)が金を使ってティンパリー(国民政府のエージェント)経由でスマ イス に依頼し、この調査によって日本軍の南京大虐殺を宣伝してもらったのです。>

厚かましくお聞きして申し訳ございませんが よろしくお願いします。

B犬村大角礼儀様が仰られた下記のランダムサンプリングの問題ですが、  <ランダムサンプリングして50倍したと言うことですが、 この方法がそもそも適切な方法かというと、それにも 大きな問題があります。  というのは、ある区画を調べてそこに2体の死体が あったとしましょう。それがスマイスに報告されて 50倍されると言うことは、その死体が2体あるお陰で 結果的に100体の死体があったと計算されるわけです。  しかし、実数のことを考えると、それは大変な問題を はらんでいるわけでして、本当はその地域にその2体 しか死体がなかったのかもしれないのです。すなわち、 その2体のために、誤差が2〜100体は確実にあると いうことになるのです。  以上のことを考えると、スマイス報告の内容は、実際 にはかなり針小棒大にデータを報告している可能性が 捨て切れません。> これは問題ないと思います。

例えば、100人の村で2人をランダムサンプリングで抽出し 0体の死体が報告されたとしても残りの98人が死亡している可能性もあります。 つまり針小棒大とは逆にぶれる可能性(確率)もあります。 そのような確率分布で考えるとランダムサンプリングに偏りはありません。 また、50倍というのは統計的にはかなり堅牢な数字だと思います。

ただ、水元氏が<南京から8割近くの人が逃げ出していて、また3月には安全区に残っ た人たちが家に帰り始めたとは言え、まだ安全区に沢山残っていた異常事態にランダム サン プリングがどれだけ適用できるのか、と言うことです。>という問題がどのよ うに結果に影響してくるかは、私にはわかりませんでした。 (ところで安全国とはどのような意味でしょうか?)

以上、つれづれに書きました。疑問をぶつけるばかりで恐縮ですが よろしくお願いします。

■回答A(2)

わかる範囲でできるだけお答えします。また、この件に関して、貴方が知って いることがあればぜひご教示ください。

<上記のティンバリー経由で国際宣伝処から依頼があったという証拠は どの資料によって目にすることができるでしょうか? 厚かましくお聞きして申し訳ございませんが よろしくお願いします。>

国民党の宣伝組織(国際宣伝処)がティンパリー経由でスマイスに依頼したことについ ては、曾虚白(国際宣伝処処長)の自伝(曾虚白自伝 上 台北 )に載っています。 私は原著を読んでませんが、例えば、『南京「虐殺」研究の最前線・平成十五年版』( 展転社)に収められた論文、北村稔『「南京大虐殺三十万人説」の成立―Timper leyの策 謀を中心に』と、東中野修道『南京「虐殺」―第二次国共合作下の戦争プロパカ゜ンダ 』にもそれぞれ翻訳され引用されています。それぞれは翻訳のため細かな文章は違いま すが、内容は同一です。『「南京事件」の探求』文春新書(北村稔)」でも触れられて います。

これは、スマイス調査の評価をする点において決定的なことだと思われます。

スマイスは学者であり、この調査の枠組みには学問的な外見があります。しかし、国民 党の宣伝組織の出版や宣伝の面もあり、調査結果や本の記述に偏向や改竄はないのかと いう疑いがあります。また、【実際の調査方法】(例えばどのような人がどのように調 査したかのか等)についても、かなり疑問があります。しかし、この点はごく簡単にし か出されて(書かれて)なく、疑問を払拭できる説明や検証はされていません。

また、水元氏の疑問は、全市内にわたる50軒に1軒という調査が、はたして額面どお り可能であったのかということだと思います。南京に残留したのは一部野喪貧民?だけ であり、また安全区からの異動などもありますから。

サンプリングに対する疑問は、48人の内訳を、例えばある一人の回答者が5人とか 10人と被害を申告していたり、ある地区での被害が突出していたりとか、ある日に集 中しているのではないか、そういうことがないのかなど。つまり報告書には基礎的テー ターが示されてなく、完成されたパンフレット的な上澄みの結果だけが示されていて、 他者が調査の内容を検討したり検証したりできないことに対する疑問だと思います。ス マイス調査を検討しようとする時に、多くの人が感じる「もどかしさ」はここから由来 するのだと思います。

自由史観研究会会員 渡辺 龍二

■回答B(2)

< @水本繁 様が仰られた「紅卍字会の埋葬記録と著しく矛盾している」 というものは、スマイス博士の調査が市内を中心に行われのに対し、 紅卍字会は死体全体の処理を請け負ったため男女比が違ってきているのでは、 という仮説を持ったのですがどうでしょうか。 戦闘地域では当然戦闘員(主に男性)の死体が多くなり、 市内では巻き込まれた女性の数も増えている、というものです。 これに対する諸先生方のご意見を伺えれば幸いです。>

明確にお答えできます。「紅卍字会」の報告書は、埋葬場所と月日が、性別とともにでています。城内の数字ですと、1793名のうち、男性98.1%、女 性0.5%、子ども1.5%となっています。陥落までに、空爆も有り戦闘があったのですから、女性、子どもが若干含まれているのは、当然のことでしょ う。城内の埋葬がこうなっていますので、スマイス調査のデタラメ性、デッチアゲ性は疑うべくもありません。

<B犬村大角礼儀様が仰られた下記のランダムサンプリングの問題ですが、
<<ランダムサンプリングして50倍したと言うことですが、 この方法がそもそも適切な方法かというと、それにも 大きな問題があります。というのは、ある区画を調べてそこに2体の死体が あったとしましょう。それがスマイスに報告されて 50倍されると言うことは、その死体が2体あるお陰で 結果的に100体の死体があったと計算されるわけです。
 しかし、実数のことを考えると、それは大変な問題を はらんでいるわけでして、本当はその地域にその2体しか死体がなかったのかもしれないのです。すなわち、 その2体のために、誤差が2〜100体は確実にあると いうことになるのです。以上のことを考えると、スマイス報告の内容は、実際 にはかなり針小棒大にデータを報告している可能性が 捨て切れません。>>
これは問題ないと思います。 例えば、100人の村で2人をランダムサンプリングで抽出し 0体の死体が報告されたとしても残りの98人が死亡している可能性もあります。 つまり針小棒大とは逆にぶれる可能性(確率)もあります。 そのような確率分布で考えるとランダムサンプリングに偏りはありません。 また、50倍というのは統計的にはかなり堅牢な数字だと思います。> ランダムサンプリングというのは、上記のような可能性があることを前提にして、大量の母数から、ランダムサンプリングした場合、それらのバラツキが打ち 消し合って、平均的な数字が得られるという統計理論に基づいていますので、それ自体を針小棒大というのはどうかとおもいます。また、このサンプル調査 は、ある区画を調べて実数死体を調べた、というものではなく、戸別訪問で、その家族に死者がいたかどうかを聞く、という方法だったので、方法自体はそれ なりに根拠はあります。50倍が統計的に堅牢なのではなく、母数にたいして50分の1の調査対象数が、十分の大きさであるかどうか、ということが統計的 堅牢さの目安になりますが、その点は一応条件を満たしていると思います。

< ただ、水元氏が「南京から8割近くの人が逃げ出していて、また3月には安全国残っ た人たちが家に帰り始めたとは言え、まだ安全国沢山残っていた異常事態にランダム サン プリングがどれだけ適用できるのか、と言うことです。」という問題がどのよ うに結果に影響してくるかは、私にはわかりませんでした。 (ところで安全国、とはどのような意味でしょうか?)(安全区に、でした1)>

安全国残った、は入力ミスで済みませんでした。安全区に残った、と書いたつもりでした。良く見直さないといけないですね。私がいいたいのは、ランダムサ ンプリングというのは、ある等質的な状態が想定されている母体を対象として成り立つ、というのが普通考えられているので、異常な状態では果たして適用で きるのか、という疑問です。但、既に述べましたようにこのことは、どちらでもいいことで、とんでもないデタラメ数字であることは、今や明白であることは 既に述べた通りです。

自由史観研究会会員 水本繁

■投稿(3)

ご返信ありがとうございます。
<この件に関して、HN琥珀 様が知って いることがあればぜひご教示ください。>
残念ながら私が特にありません。お役に立てず残念です。

私には調査形態自体は (可能な限り)非常に科学的手法と思われますので もしスマイス博士が中立な立場であれば 数字に過小・過大な可能性があるにせよ やはりこの調査を基準に考えるべきだと思っていました。

しかしスマイス博士に国民党から依頼があったとすれば、話は変わってきます。 もちろん、これによって調査がまったくでたらめであるとも 限りませんが、やはり、結果に恣意的な操作が加わった可能性は 無視できなくなると思いました。

■回答A(3)

わかりやすく、冷静なタッチの文章をありがとうございます。

おっしゃるようにスマイスの小冊子は学術的な手法をとっています。また公平な外観も あります。しかし、水元様が指摘されたように、細かい話をすれば疑問は多いのです。

例えば、調査用紙は英語で書かれていますが、実際に調査員がこれを使ったのかどうか とか。これを実際に使ったとすれば、調査用紙の被害原因は「事故」と「戦争」なんで す。それを小冊子の注釈では、「事故」は軍事行動(つまり戦争によるもの)の略語で あり、「戦争」は軍事行動に関係ない日本軍の暴虐の略語であるとしているわけです。 かなり不自然です。この「戦争」による被害が2400人なわけです。

実際にどう調査したのかなどを検証しようとすると疑問だらけなのです。しかし、基礎 データーは調べることはできません、結論のデーターだけ出されているのです。そして 、本格的に検証しようとすると、できないのです。ほんとうにもどかしいのです。

ただ、貴方がおっしゃったように、大きなポイントはこれらの点よりも、国 民党宣伝機関とのつながりだと思います。

自由史観研究会会員 渡辺 龍二

■回答C(2)

私の言いたいことも下の通りなのです。

< これは、スマイス調査の評価をする点において決定的なことだと思われます。

スマイスは学者であり、この調査の枠組みには学問的な外見があります。しかし、国民 党の宣伝組織の出版や宣伝の面もあり、調査結果や本の記述に偏向や改竄はないのかと いう疑いがあります。また、【実際の調査方法】(例えばどのような人がどのように調 査したかのか等)についても、かなり疑問があります。しかし、この点はごく簡単にし か出されて(書かれて)なく、疑問を払拭できる説明や検証はされていません。

また、水元氏の疑問は、全市内にわたる50軒に1軒という調査が、はたして額面どお り可能であったのかということだと思います。南京に残留したのは一部野喪貧民?だけ であり、また安全区からの異動などもありますから。

サンプリングに対する疑問は、48人の内訳を、例えばある一人の回答者が5人とか 10人と被害を申告していたり、ある地区での被害が突出していたりとか、ある日に集 中しているのではないか、そういうことがないのかなど。つまり報告書には基礎的テー ターが示されてなく、完成されたパンフレット的な上澄みの結果だけが示されていて、 他者が調査の内容を検討したり検証したりできないことに対する疑問だと思います。ス マイス調査を検討しようとする時に、多くの人が感じる「もどかしさ」はここから由来 するのだと思います。>

 報告された数字が、悪意のための数字であった場合はその数字が 誇大に計算されてしまう欠点があるということなのです。ことは殺人事件 ですから、重要なのはその実数なのですね。

 ここには二人の死体があったから、全体では100体あったはずだというのは あくまで推定でしかありません。元々ランダムサンプリングというのは、世論調査や テレビの視聴率といったごく曖昧とした事象に対して用いられるべき手法であって、 具体的な事件に対しては用いられるべきではありません。その意味ではむしろ 非科学的と言うべき手法です。

 今回のJR西日本の脱線事故のような場合を考えてみてください。2両目に何体の 死体があったから1両目にも・・・というように適用できたでしょうか?1両目の方が 乗っている客が少ないなど、様々な条件の下で死者が少なかったわけですから、 況や列車全体において1両目に30人の死体があったから列車全体では300人 以上が死んだはずなどとは言えないでしょう。

 あの報道は時々刻々と死者の数が増えていくという点で非常に参考になった わけですが、最初の時点でそんな曖昧なコメントを出した人は私の知る限りは いませんね。やはり事、死亡事件に関しては、推定何体なんていうものではなく、 具体的に何体あったから何人死んだという確実な数でもって語られねば ならないのです。見つからない人は行方不明として扱われますから、死傷者 何名、行方不明何名として扱われるべきものです。

 いわゆる南京事件でもまた同様のことがあったに違いないのです。戦闘地域と なった安全区外と、非戦闘地域となった安全区内とではその大きさが歴然と するはずです。もっとも、南京事件では行方不明と言うこと自体が無理がある こともあるので、城内で何名死んだか、これが重要なわけですけどね。 (死体が川に流れてしまった、など。ただし揚子江は城外なので戦闘地域で あることを考えるとそれは戦死体に含まれる)

自由史観研究会会員 犬村大角礼儀

■投稿(4)

私の問題意識は一応充たされておりますが、 ご返信頂いたのでお応えしておきます。

私はランダムサンプリングの技術的な問題と スマイス博士に悪意があったか(数字に偏りを持たせるインセンティブがあったか) どうかの問題は区別しています。 そして、私はランダムサンプリングの技術的な点に関しては 問題を見いだしていません。

脱線事故の例を出されていますが、 あれはランダムサンプリングを行っているわけではないことにご注意ください。 ランダムサンプリングはもちろん完全に正確な数字が出せるわけではありません。 過大になる可能性も過小になる可能性もあります。 しかし、「確率的に」は最も期待される解が得られる手法でり 限られた時間と資本のなかでは調査をおこなう場合、 現在でも合理的であると認識されています。 諸事情を考慮した場合、過小、過大どちらに偏向している可能性があるかに 関しては、スマイス博士自身は数字は過小である可能性が高いと述べていますが、 これに関する説明も私自身は合理的であると判断しています。

しかし、博士に数字を操作するインセンティブがあったかどうかは まったく別の問題で、かつより重要なことです。 私の視点は、調査や証言をしている各主体にどのようなインセンティブが 働いているかをきちんと把握した上で、議論をおこなうというものです。 中立的な立場でなければ、自分の主張のためには最もらしい理屈や調査はいくらでも できてしまいますからね。

いずれにせよ、スマイス博士が国民党の顧問であり、宣伝部から依頼があったという ことが明確でしたら、研究会の皆様の主張は十分サポートされるのではないでしょう か。ランダムサンプリングという統計学的専門領域で議論をおこなうよりも、素人に もわかりやすく、また研究会の主張をサポートするのにも重要であるはずです。

今後のご活躍を期待しています。