5.ソウル発慰安婦は自発的

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私が参加していますインターネットサイトのmixi(ミクシィ)で 従軍慰安婦問題について27回にわたって書いています。  ほとんどがニュースへのコメントやメルマガで来たものへのコメントです。 

そのなかで出色は同じmixiのなかで他の方が立ち上げられていた 「従軍慰安婦論」というHPからの以下の記事です。  これはすでに皆様ご存知かもしれませんが、 「デイリー・サプライズ」という韓国のメディアのものらしいです。  誰がどこで翻訳されたのかわかりませんが、日本語で転載されていますので、 ご紹介させていただきます。  

なお、このmixiはすでに入会している者の紹介がいないと入会できません。  私はここを下の「いのちの風」通信の下書きをする場所として、 この通信の数倍もの量を書き込んでいます。  また情報の宝庫として利用させてもらっています。  そして、ここで愛国保守といて論陣を張っています。

安秉直ソウル大名誉教授は、本当によく言ってくれたと思います。  本当の歴史をわかった良識派の韓国人もいるのです。  彼が韓国で迫害されないように祈るのみです。

安秉直ソウル大名誉教授 「慰安婦は自発的」と発言
教科書フォーラムの安秉直、「慰安婦は自発的」妄言で波紋


最近「4.19学生運動、5.16革命」波紋を投げかけた教科書フォーラムの余波がいまだ冷めやらぬ中、ニューライト財団理事長を引き受けている安秉直(アン・ビョンジク)ソウル大名誉教授が6日のMBCテレビ 「ニュース焦点」に出演 して、 日帝時代の慰安婦強制動員の証拠はなく土地収奪もなかった と言明して、再び波紋が予想される。

安教授はまた、我が国が日本の誠意ある過去清算を要求していることについて、過去よりも今後の韓日関係をどうすべきかが重要だとして、

「過去に被害にあった人でも、今自分にとって幸せな条件を過去に侵略した人が出してくれるのなら、それまで拒否する理由はないと思う」と述べた。

安教授はこの日のインタビューで、慰安婦がいたことを否定する人はないとしながらも、 「問題は強制動員だ。強制動員されたという一部の慰安婦経験者の証言はあるが、韓日とも客観的資料は一つもない」として、 慰安婦動員の「自発性」を強調した。

記録がないからといって強制性に対する評価を留保するのは間違いではないか、という司会者の質問に安教授は、 「軍隊慰安婦や一般慰安婦の生活は悲惨きわまりない。私たちはそのことに目を閉ざしてはならない。韓国にも私娼窟という慰安婦が多数いるが、そうしたことを無くすためには、なぜそのような現象が発生するのかを研究せねばならない。無条件強制によってそうした現象が起きる、とは考えられない」 などと、とんでもない返事をした。

安教授は更に、慰安婦業者のうち半分は朝鮮人だったとして、 「(当時)朝鮮人が何の権力で強制的に動員したというのか」 と主張したりした。

安教授はただ、軍が強制動員した可能性があると思って自分は韓国挺身隊問題対策協議会と共同で調査をしたと明らかにしたうえで 「3年活動してからやめた理由は、彼ら(挺身隊対策協)の目的が慰安婦の本質を把握して今日の悲惨な慰安婦現象を防止することではなく、日本とケンカすることだったからだ」 と主張した。

そんな調子の反日運動が今日の私たちにとって何の意味があるのか、 という疑問から挺身隊対策協との活動をやめたということだった。

安教授はまた日帝時代の土地収奪問題について、 「公然たる土地収奪はなかったようだ。当時、国有地は朝鮮王室の物だったが、これを朝鮮総督府の所有にした。掠奪と言えば掠奪だが、掠奪というより朝鮮王室の所有を国家の所有にしたものだ」 と、当時の朝鮮総督府を国家と同一視する発言をしたりした。

安教授はまた、韓日両国が善隣のパートナーになるには日本の謝罪が必要ではないかとの質問に対して、 「それでは問題解決にならない。今後どんな関係を持てば我々の歴史的課題がうまく行くのか、を考えるべきだ」 と答えた。

「日本が過去を否定して嘘をついていても未来のために善隣の関係に行くべきだというのは飛躍した考えではないか」 との司会者の反問に対して 安教授は、「そうではない。過去にどれほど被害を受けた人でも、今自分にとって幸せな条件を過去に侵略した人が出してくれるのなら、それまで拒否する理由はないと思う」 と発言した。

安教授は更に、 「現在の我々の生活に何が役に立つのか、現在の我々の貧しい隣人のような状況を無くすために韓日関係をどうしてゆくべきか、を悩むのが真の国家指導者の姿勢だ」 と強調して、現政権を批判した。

安教授は、 「過去の何が悪く何が正しかったを根掘り葉掘り調べても現実には全然役立たない。 

ちょうど盧武鉉政権のやり方で、逆に行き方だ」として、 「私たちが協力すれば国がうまく行くのに、独島やら靖国やら何の解決の見込みがないことを持ち出して何年も始終ケンカばかりしている。こんなことをするなと言っているのだ」 と表明した。

■感想

本当に安秉直ソウル大名誉教授は、よく言ってくれたと思います。    彼が韓国で迫害されないように祈るのみです。

自由史観研究会理事 杉本幹夫


6.中国共産党と日本軍の取引

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表記についてネット上の「国民のための大東亜戦争正統抄史」というところで興味深 いものを見つけました。

陸軍中央の反共戦停止指令(昭和十九年七〜八月)というものです。苦し紛れにソ連 を利用しようとする終戦工作の一環のようです。アメリカ憎しが高じてか、ソ連との 協調を夢想してか、はたまた米ソ対立のはざ間で漁夫の利を追求をしようとしたか、 興味をが尽きません。史学上は単に一部の軍人が構想したりやったことに過ぎないか もしれませんが。しかし終戦時の降伏の仕方はその後の中国の勢力配置に大きく影響 していると思います。

朝枝たちが考えたソ連の勢力をアジアに導き、これをもってア メリカに対抗さしめ、日本は漁夫の利を得るというのは、戦後実際におこったこととも言 えます。朝枝たちがどうしようと結局はソ連は参戦したでしょうが、参戦が予想され た時期に、延安を爆撃し共産党の指導層を壊滅させ、満州にあった武器工場も破壊す る準備を進めるなど、いくらでも可能だったとおもいます。

中国共産党にとって満州 の工業施設は死活的重要性がありました。日本軍の「降伏戦略」「撤退戦術」(のな さ?)が戦後のアジア政治の基礎を形づくったといえます。 もっともルーズベルト の戦後構想(ソ連と中国とアメリカとで日本を押さえ込む)のことを考えると中国の 共産化は日本の国益にかなったことともいえます。(中国人民には気の毒ですが)

なを、近衛上奏文なども上記のような終戦工作の動きに刺激されたものかも知れませ ん。

全体として膨大な量の文書の為読みきれていません。まったく一部分で申し訳ありま せんが、ご参考の為にコピーを下記します。                  

椛澤清志

   

岡村寧次大将は、「汪精衛を中心とする和平中国政府の樹立を以て対重慶和平妥協 を計るが如きは、至難にして寧ろ逆効果になる」と汪兆銘工作に反対し、北支那方面 軍司令官(昭和十六年七月〜十九年八月)として「滅共愛民」「三戒(焼くな、犯す な、殺すな)」を掲げ、治安維持の掃共戦を指揮し(3)、 「中共は之を反重慶地方政権として取扱う趣旨に於て、中共本拠は之を延安政権と 呼称し、又之に属する軍隊にして、我が討伐を要するものは之を匪賊呼称を以て取扱 い、且反共、剿共、滅共等の名称の使用は真にやむを得ざる場合の外之を避くるもの とす。」(対支作戦に伴う宣伝要領)

という陸軍中央の反共戦停止指令(昭和十九年七〜八月)に対し、「反共政策を いささかなりとも枉げることはできない」と強硬に反対し、敗戦後、延安の中国共産 党によって戦犯第一号に指定された「反共」将軍である(4)。  

一九四二年から四五年にかけ、タス通信特派員として延安に駐在したコミンテル ン代表ピョートル・ウラジミロフの著書【延安日記】一九四五年八月十八、二十一日 欄に次のような記述がある。  

「たまたま新四軍の司令部からの電報をみた。この電報をみても、中共党指導 部と在華日本軍総司令部とが、絶えず接触していたことは明らかだ。日本軍総司令部 との接触についての報告が、定期的に延安に送られていることは、この電報から明ら かで、私は中共軍と日本軍の軍司令部の接触が長い間、行われたことをあとで確かめ た。この接触の両端は延安と南京である。  

葉剣英は毛沢東に、私が新四軍からの電報の内容を知っていると話した。そのた め、主席は私に、党指導部が侵略日本軍司令部と接触を持つことに決めた理由を長々 と説明した。恥ずべき行為である。だからこそ、毛沢東は躍起になって私を納得させ ようとしたと云える。  

日本軍司令部との関係はすでにずっと以前に、極秘のうちにつけられた。中共党 指導部でこれを知っているのはほんの数人だ。毛沢東のエージェントが、南京の岡村 将軍の司令部に出入りしていたのだ。必要な際は、日本の防諜機関がこの男を用心深 く護衛し、自由に南京と新四軍司令部の間を往来していたのである。新四軍にはこの 男(日本人)宛の主席からしかるべき情報が届いており、この男が南京から持ってく る情報は、新四軍を通じて直ちに暗号で延安に打電される仕組みになっていたの だ。」


7.慰安婦問題(3)

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情報と資料の多さに感嘆しています。 子供のレポート等に、資料を使わせていただいています。 ありがとうございます。

子供(高校生・シカゴ在住)のレポート(レサーチペーパ)で 慰安婦問題を取り上げることにしました。調べているうちに、3 月21日にChicago Public Radio のworldviewという番組で慰安 婦についてシカゴ大学教授のインタービュが紹介されhttp://www.wbez.org/Program_WV_Segment.aspx?segmentID=9499 。連絡を取ろうとemailを出したのですが、いまだ返事はあり ません。

インターネットでいろいろ調べると、女性法廷(Network VAWW-Net Japan )と関係があるようです。また、回りにフェミニストのポスト ドクの日本人女性がいて、日本で市民運動をしている人々をシ カゴに呼んで後援をしてもらっているようですhttp://diary.jp.aol.com/mywny3frv/ 。今回の慰安婦問題の報道は非常に胡散臭いものを感じていま す。

さて慰安婦問題関連で質問があります。

1)慰安所はどのような場所にどういう条件でだれが作ることが できたのでしょうか。

2)白馬事件でそれに関係した兵士は日本陸軍によって処罰を受 けなかったのでしょうか?

3)白馬事件以外で慰安婦を強制した証拠が存在しますか?

4)アメリカの公文書の引用がありますが、インターネットを介 して公文書を読んだり検索したりすることが可能なのでしょう か?もし可能なら、その方法を教えてください。

これ以降は素朴な疑問とグチです 私は、アメリカに住んで5年です。今回の慰安婦決議案の話を 聞いたとき大変驚きました。どこかの、日本人組織が声を上げ るだろうと見ていたのですが、いっこうに聞こえてきません。 そのとき起こった疑問は、日系人やアメリカの日本社会はどう して何も声を上げないのかということです。

日系人は声を上げることができないほど、収容所時代に迫害さ れ、その後洗脳されてしまったのでしょうか? とおもって回りを見渡すと、私の知り合いの3-4世の日系人は 日本語も話せず、日本の歴史を知らない人ばかりです。 基本的にかれらは、アジア人のコミュニテーに吸収され、中国 とアメリカのプロパガンダに浸って反日になっていくんでしょ うか。同じルーツを持つものとしては非常に悲しく感じます。

近いうちに北米支部に参加させていただきます。

■回答

質問有り難うございます。

そもそも慰安婦問題は1991年11月から始まった朝日新聞の一大キャンペーンから始まったものです。 その2年ほど前から青柳敦子という人が、韓国に渡り日本政府に公式謝罪と賠償を求める原告探しを始めました。

その応募者の中に元慰安婦3人がいたことから、慰安婦問題に特化して裁判を起こすことにしたものです。 その青柳敦子の縁戚の朝日新聞の記者がそのキャンペーンの中心だったと言われています。 当時小生は朝日新聞の愛読者でしたが、余りにも実態をゆがめたものでしたので、朝日新聞の購読を止めました。

戦前は売春禁止法はなく、売春は一つの職業として認知されていました。女性の売買は禁止されていましたが、多額の借金による拘束は実質的な売買と言えると思います。私は売春禁止法が制定される前に成人になっていましたので、多少は耳学問で知っていました。

この日本を糾弾する会の中心の一つが VAWW-Net Japan だと認識しています。

日本軍は戦地での日本兵による強姦事件の防止、性病の蔓延防止のため、慰安所を作り、日本から業者を呼び寄せました。 そういった点では軍が管理したと言えるでしょう。しかし売春婦の募集はすべて業者の責任であり、軍が関与しなくても幾らでも女性は集まりました。 戦地で建設資材の購入、人員・資材の輸送等は軍の協力がなくては不可能でしょう。

ベトナムにおける米兵・韓国兵の性処理がどのようになされていたか、調べてみてください。

白馬事件という言葉は知りませんが、インドネシアにおけるオランダ人慰安婦の問題でしょうか。 もしその問題であれば、関係者は処罰されました。その事件以外、軍による強制の事例はなかったと聞いています。

アメリカの公文書をどのように入手したかは、私は知りません。

日本の心ある人は色々発信していますが、言語の壁でなかなか伝わりません。又ニューヨークタイムズに意見広告を出そうとしたが、拒否されたとの事も聞いています。

それよりもそもそもの発端が朝日新聞であり、NHKの歪曲放送ですから、多くの人がそれを信じてしまいます。 この記事以降朝日新聞は次第に購読者を減らし、読売に首位を明け渡しました。 NHKは不払い運動で頭を悩ましています。確実に我々の見方に賛成の人が増えています。 しかしまだまだ朝日・NHKの信者は多数派のように思います。

自由史観研究会理事 杉本幹夫

■投稿(2)

返事ありがとうございます。 合間に、慰安婦問題について調べています。

あまりにも偏った情報のみが英語訳されているというのが感想 です。 例えば、amazonでcomfort women Japanで検索すると6冊ほど 本が提示されますが、著者等を考えると全部、強制連行と性奴 隷ということになると思います。

論文を検索しても強制連行とその多くが朝鮮人であったという ものがほとんどです。それらの著者は朝鮮系と思われる名前が 多いです。

また、インターネット上のホームページの検索でも最初に出て くるものは、上記の意見を主張するものばかりです。

このことから、慰安婦問題に関して、アメリカにおけるアジア 研究の学者たちは、上記の主張をほぼ100%信じているのではな いかと思います。 この状態で、私がいくら捏造だと放送局や新聞社に訴えても相 手にされないと思います。

また、シーファ駐日大使の発言がなぜあのようになったのかが 分かったきがしました。

私は、専門が生物学で文科系の学問のことはまったく分かりま せん。私たちの分野では、明らかな間違いがあるとその雑誌に 訂正記事を出す習慣があります。それを著者が拒否するなら、 それに対する反証論文を載せることが可能です。

このような形での、論議がこの分野では可能なのでしょうか? また、このような活動をやられている方がいらっしゃるのでし ょうか?

私は、現在進行形の慰安婦問題(これから起こるかもしれない 南京問題)等がどのように起こされ、嘘の情報がどのように真 実として語られるようになるのかの過程(情報ロンダリング) を明らかにして、それを英語で発表することが非常に意義ある ことだと思っています。

■回答(2)

全く同感です。

国民から視聴料を取っているNHKが、朝日新聞と共に日本非難の旗頭となっているのだから困ったものです。 又日本政府も「河野談話」があるため、腰が引けています。安倍さんが何とか全面否定せず、部分修正でごまかそうとしていますが、それは失敗のように思います。

世界出版の茂木社長が、加瀬英明氏と組み頑張っておられますが、なかなか難しいです。

材料は提供しますので、是非翻訳し、発信してくださるようお願いします。 チャンネルは複数ある方がbetterと思います。

自由史観研究会理事 杉本幹夫


8.硫黄島二部作について思うこと

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クリントイーストウッドの硫黄島映画について、いろいろと批判があるようですが、私はむしろ「父親たちの星条旗」のほうで 歴史を学んだ気がします。

 何よりも重要なのはあんなパフォーマンスをしなければならないほどアメリカ が財政難に陥っていたということです。  太平洋とヨーロッパであれだけの物量戦を展開していれば無理もないです。 私が知る限り当時の日本の政府や軍部はこのアメリカの財政難を知りませんでした。   知らなくてよかった。あの映画を見てつくづくそう思いました。

 米国の深刻な財政難が日本に知れていれば徹底抗戦を主張する強硬派が勢いづいて 戦争の終結は遅れ最悪の場合は更に多くの原爆が投下され、本土決戦という事になった かもしれませんそうなれば私などこの世に生まれていなかったかもしれません。

 本土決戦などということになれば日本に上陸してくるのはアメリカ軍だけでは なく、必ずやソ連軍も上陸してきたでしょう。  不凍港を手に入れる千載一遇の好機ですからね。 そうなれば日本は朝鮮半島やドイツのような分断国家となり、その後の東西冷戦の パワーバランスしだいでは日本戦争という事態もありえたでしょう。

更にその戦争でベトナム戦争のように西側陣営が敗れていれば日本全体が北朝鮮 と同じ日本人民民主主義共和国になるという事態もありえた。  まさに悪夢のシナリオです。

 これを教えてくれただけでもサンキュー、ミスター・イーストウッドと言いたいですね。 またひとつの戦いを双方の視点から描くという姿勢もよかったと思います。

 これは日本の映画界に無い姿勢です。  これまで日本の映画界は多くの戦争映画を作り出してきました。  しかし、アメリカの映画会社と共同制作したものを別にすれば敵味方双方を対等に 描いた作品は私の知る限り皆無です。

 対等に描くどころか敵側の登場人物がまったくいないかのが当たり前で、いたとして もほんの申し訳程度というのが大半です。

 戦争は相手があってのものです。  当然ながら敵は何者か、敵はどのように戦ったのかが重要です。 しかし相手にまったく目をむけず日本人の側から戦いを描いた映画ばかりです。  戦争を描いているというより戦争の中の日本人を描いていると言っていいでしょう。

 もちろん、それはそれで戦争に対する一つの捉え方です。  しかし、それしかないという点が問題です。  これが日本人の戦争観の幼稚さを物語っているというと言いすぎになるでしょうか。

戦争というものを相手を見ずに無意識のうちに自分の側からだけしか見ない。結果、無意識 のうちに戦争というものを自分の側の都合次第でどうにでもなると錯覚していないでしょうか。  平和憲法さえ守っていれば日本は平和でいられるなどという考え方はそのさいたるもの でしょう。  戦争を、そして国際情勢を客観的な姿勢で見る能力。これこそ今の、そして過去の日本人 に最もかけているものではないでしょうか。

 さて硫黄島映画に話を戻しますが、不満な点もあります。  細かい点を(ほとんど上げ足とりですが)言うと栗林中将が硫黄島に着任したとき たしか「ジープでいきますか」というセリフがありましたが日本陸軍にはジープに 相当する車両は無かったのです。

 他の参戦国はドイツはキューベルワーゲンやシュビームワーゲンをもち。  英国はブレンガン・キャリアーを使用しています。  ジープに相当する車両が無かったのは日本軍だけです。これは日本陸軍の近代化の遅れを 象徴する事例のひとつといっても言いすぎではありません。

 ですが何よりも大きな不満はP−51 ムスタング。  硫黄島の戦いを語るのにこの第二次大戦最高の名機を無視してはいけませんよと イーストウッドに言いたかったです。

 アメリカ軍にとって硫黄島の戦いはこの長距離戦闘機を日本本土まで飛ばすための戦いであり、 日本にとってはこの戦闘機がB29を護衛して日本本土に飛来するのを阻止することを1日でも 遅らせる為の戦いでした。  残念ながら阻止する事すなわち硫黄島を守り抜くことはもはや不可能でしたから。 ムスタングのみが硫黄島から発進してB29を護衛して日本本土まで往復可能な戦闘機 だったのですから。ムスタングが無ければ硫黄島が激戦地となる事はなかったでしょう。

だからこんなシーンが見たかったですね。

 硫黄島からの手紙では  アメリカ軍の上陸がまじかに迫った硫黄島で栗林中将が整列した兵士たちに訓示する。 壁にはP−51の写真。  「諸君らの中には何故こんな小さな島を守らなければならないのか、何故こんな島で死ななく てはならないのか、この島にそんな価値があるのかと疑問に思う向きもあろう。 この敵の新型戦闘機、P−51ムスタングがその疑問に対する回答である。この機体の大きな特徴は極めて  航続距離が長い点である。この硫黄島から発進すれば日本全土がこの敵機の行動可能範囲となる。  諸氏も周知の通り現在、我が本土の諸都市はB29の空襲にさらされているが防空戦闘機隊の奮闘 よろしきをえて何とか被害の拡大を免れている。

 しかし、この硫黄島が敵の手に落ちればこのP−51はB29を護衛して日本本土に飛来することになる。 そうなれば我が防空戦闘機隊も苦戦を余儀なくされるであろう。 このP−51は時速700キロ以上の高速をだせる。これに追いつける戦闘機は陸海軍を問わず日本には 存在しない。 この硫黄島が敵の手に落ちれば我が防空戦闘機隊は敵に圧倒され、B29による空襲によってわが国土は 大損害を受けるであろう。P51による機銃掃射も行われるだろう。

 この島の戦いは他の多くの戦いと同様、国のため君のための戦いである。 しかし、同時に諸氏の家を、家族を、隣人を敵機の爆弾と銃弾から守るための戦いである」  一斉に敬礼する兵士たち。

 そして「父親達の星条旗」ではこんなシーンが見たかったです。 マリアナから発進したB29の編隊に硫黄島から発進したP51の編隊が合流する。  P51の編隊長(以下P51)がB29の編隊長に無線で語り掛ける

 「ハロー、これまで敵の戦闘機にだいぶやられらたようだが、今日からは頭の上は心配しなくていいぜ」
 B29「よろしく頼む。敵の戦闘機は1万メートルなんて高度には上がってこれないだろうなんていう     奴もいたが連中はけっこうしぶとく食いついてくる。まるで空のアパッチだよ」
 P51「連中も自分達の家を焼かれちゃたまらんだろうからな。硫黄島じゃ海兵の連中も散々やられた」
 B29「かなり酷かったと聞いてはいたが、そんなにか」
 P51「死傷者2万5千以上だひどいもんさ」
 B29「そんなにか、あんなちっぽけな島ひとつを取るのに」
 P51[ああ、あんなちっぽけな島ひとつをとって俺たちを飛ばし、君らを護衛させるためにだ]
 B29「確かにな、ますますしっかりやらなきゃならん」
 P51「今日のお荷物は?」
 B29「埋め立て用のブロックさ」
 P51 「船がそばを通るとドカンとくるブロックかい」
 B29 「ああ、大阪湾に配達する。もうじき日本の港は全部埋め立てが完了する。日本は食糧すら輸入に頼ってる      国だ。秋の感謝祭までには確実に白旗を上げるさ」
 P51 「そう願いたいね、おっと島じゃ雨が降り出したようだ。スコールがきそうだったんで早めに発進して       きて良かった」

    彼方にスコールにけむる硫黄島が見える。
 B29「なんだか島が泣いているような気がするな」
 P51 「本当に泣いているのかもしれないよ。あまりに多くの血と涙と汗をすったからなあ」
 B29 「彼我を問わず、あの島で死んでいった男たちの涙か」

 大編隊は一路日本本土にむかう。

 こんなシーンが見たかったと思うのは私だけでしょうか。

海野 茂