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授業報告
漢字の秘密を伝えよう(2)

竹内孝彦(千葉県公立小学校教諭)
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1、はじめに
前回は、第一次の「ゲストティーチャー、そして各担任に漢字の秘密についてのお話を聞く」について述べた。
今回は、帯単元として取り組んだ内容を紹介する。朝のステップタイム(十五分間)を使って、マイ漢字辞典作りをし、三月には索引をつけて完成させた。
※小林一仁氏は、漢字学習の極意として次の三点を示している。
一、 一字一字の文字の形(図形)を正しく覚えさせる時に、その音字音、字訓)形と概念(意味)とを併せて覚えさせること。その際、原理的には、他の漢字と対比し、図形、音形、概念上から機能的な関係づけを行い、それらの間に見られる異同に、注意させて、覚えさせること。
二、 国語の語彙として身につけさせるために、その文字が文脈の中に語句として生きて働くように、熟語や短文で覚えさせること。
三、 発達段階に応じて国語辞典、漢字辞典、漢和辞典の類を用いて自分で勉強できるようにするため、部首や構成要素、総画、筆順、音訓などについての理解を添えて、索引が使えるような手だてを、陰に陽に講じること。
人間で言えば、あの人は誰であるかを記憶する手掛かりとして、顔や容姿(図形)、名前(音形)、人柄(概念)をきっかけに覚えるというものである。
顔はわかっているのだけど名前がでてこないとか、名前は聞いたことはあるのだけれどどんな人柄なのかは知らないということはしばしばあることだが、総合的に知ることができれば、永久的に記憶できる。
脳科学で言うと、漢字の形としての映像は後頭葉で、音としての言葉の理解は側頭葉から頭頂葉にかけての「ウェルニッケ野」、文字としての言葉の意味理解は、頭頂葉にある「角回」、言葉を作り出すのは前頭葉にある「ブローカー野」というように、大脳をフル回転していることが解明されてきている。
漢字を使って、言葉を学ぶことは脳を育てる上で、大きな効能がある。
そのような思いで日々のマイ漢字辞典づくりに取り組ませた。
私も、毎朝、今日の漢字を画用紙に書き、成り立ち、音訓意味、熟語を調べることが密かな楽しみであり、児童に伝えたいと切に思うことが出てくる。
特に、成り立ちや意味に関しては、漠然ととらえていたものが多く、毎朝新たな発見をしている次第である。この画用紙を貼り、あとは、マイ漢字辞典の用紙にしたがって、教師は児童と問答しながら板書していく。
次のような感想を述べていた。
「訓読みや熟語をもとに、うその作文を書くのがおもしろい」、「辞書を読むと漢字一字に多くの内容がこめられているのを知り、驚いた」、「自分なりに並べ替えて、最後に索引をつけたので一冊の辞書を作った感じがする」。
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