斎藤武夫先生を招いて行なった
「親子で学ぶ歴史講座」


井塚 歩(自由主義史観研究会会員)

平成十五年三月に、「新しい歴史教科書をつくる会」の調布市在住の会員が中心となり、三鷹市、狛江市、国分寺市在住の会員を加えて十二人程で「史の会」という組織を結成いたしました。

毎月一回の例会を開き、会員の拡大、歴史教科書是正運動の取り組みなどの運動方針について討論したり、歴史教科書の比較検討、会員の研究発表、講演会などを行ったりしています。

このような活動をしている中で、私達は齋藤武夫先生の『学校でまなびたい歴史』(産経新聞社)という著書に注目しました。その本の中で述べられている授業の方法が独創的だったからです。

それは今まで知らなかった教え方で、歴史とはこんなに面白いものか、日本とはこんなに素晴らしい国なのかと、感動と誇りをもつことができるような授業方法でした。

斎藤先生は、最初に自分達の先祖のことから教えます。「今から三百年前まで溯ると皆さんの先祖は千二十四人、千年前には一億三千四百二十一万七千七百二十八人になります」。

つまり、歴史の勉強とは、何年にどういうことが起こったかという事象の羅列だけの勉強ではなく、現在の自分、あるいは日本の国があるのは、何人もの先祖がいて連綿とつながっているおかげなのだと斎藤先生は説明するのです。 このように考えると、歴史というものが身近に感じられ、全く違った視点で歴史が見えてくると思いました。

そこで私達は、大人だけを相手にして、「今の歴史教科書はおかしい」と訴えるだけではなく、次代を担う子供達に日本人として誇りをもてる歴史を学んでもらうことも、私達の運動を推進して行く一つの方法ではないかと考えました。 それと同時に、親子のコミュニケーションを深めてもらう願いも込めて、この『学校でまなびたい歴史』の授業を実践する公開授業「親子で学ぶ歴史講座」を企画いたしました。

第一回目は、四月二十五日(日)、調布市文化会館と海上として開催しました。参加者は中学生十名、大人二十一名の合計三十一名でした。 講座内容は「歴史入門」。系図による先祖との繋がりから始まり、縄文時代にタイムスリップしました。大人も子供も自分達が歴史の中にいることを実感し、歴史を身直なものに感じたのではないでしょうか。

講座が終わって、参加者の感想に「『先祖との繋がりを教える』歴史とはこうあるものだと思った」というのがありました。子供達に歴史が身近で面白いものだと理解してもらうと同時に、大人にも日本人としての誇りを再認識できるものであったと、非常な満足感と自信をもちました。

次回からは、五十名収容の会場で開催いたします。 「親子で学ぶ歴史講座」が地道でも着実に輪を広げ、子供達が日本人の誇りを取り戻すことを願っております

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