NHKよ、公平な放送を

NHK「クローズアップ現代・
“集団自決”62年目の証言」に対するお願い

先田賢紀智(茨城県高校教員・自由主義史観研究会会員)
|
6月21日午後7時30分からNHK総合TVで放送さ れたという「クローズアップ現代『集団自決』62年目の証言 沖縄からの報告」なる番組を知人から送られてきたビデオで拝見した。沖縄の集団自決問題で、教科書の従来の軍命令説を薄める方向で書き直しをさせたことに対する、NHKの文科省に対する反論番組であった。
従来の通説に逆らい、書き直しを迫った文科省に対する沖縄住民の怒りの声を報道するのは大いに結構。だが、なぜ書き直しに至ったかを報道せねば公共放送とはいえまい。国民から税金のごとく受信
料を徴収する局としては余りにも方手落ちである。軍命令説側からあれほどの怒りの声を報道したのであるから、軍命令説「否定側」の声も同様に(質量ともに)放送すべきである。
簡単ですね。TVでも登場した元座間味島守備隊
長・梅澤裕氏の証言を基に編集すれば、すぐ出来ますね。この隊長の証言を補強する人は幾らでも います。現地にも。沖縄には、林博史関東学院大学教授のような旧日本軍の悪事を暴くだけの人ばかりがいるのではありません。軍命令はなかった、という人もいます。
東京にもいるでしょう。一例を挙げれば、今回T Vに登場した自由主義史観研究会の藤岡信勝代表や、昭和史研究所の中村粲代表がいます。すでにご存知のこととは存じますが、これらの方々は喜んで取材に応じて、軍命令否定説の根拠を説明して下さる筈です。
これもご存知とは思いますが、前者は同会の会報『歴史と教育』第115号(平成19年7月号)で特集を組んでいます。また、後者には『昭和史研究所会報特別版』(平成18年2月10日)があります。
今回「沖縄から怒りの声をお送りします」と文科 省糾弾番組を放送しました。今度は「怒りの声にお答えします」と軍命令否定説の番組を放送してこそ、公共放送ではないでしょうか。偏向放送協会にならないよう、お願い致します。
蛇足ですが、終戦記念日の前後に戦争物を放 送すること自体は意義があることと思いますが、どうも偏りがあるような気がします。例えば、8月
9日BSハイヴィジョン夜8時HV特集「日中戦争 兵士達は地獄を見た」では南京事件を扱ってい たが、南京城に迫る「日本軍に父親が木に縛られ、刀で斬り殺された」という中国人の証言を放送していた。ま、そういう事件もあったかもしれない。が、あの番組にも登場していたラーベの日記
にもあるように、日本軍の南京城攻撃の数日前から、南京城郊外は焼き払われていた、それも支那側の戦略により、焼かれていたのである。進攻してくる日本軍に使わせないために。住民は逃げるか、城内の難民区に集められていたのである。こういう状況抜きに「日本軍に斬り殺された」と放送する。事情を知らない素直な視聴
者は「日本軍は民間人を殺したんだ」と思い込む。そして、「南京大虐殺は本当だったんだ」と思わされるのではないでしょうか。
あの中国人の証言はウソでないと思いたい。戦争なんだから民間人が巻き添えになることも
あったでしょう。しかし、「日本軍に殺された」という証言だけ放送し、それに到った大きな流れを省略しては、歴史の解釈は歪なものとなるので
はないでしょうか。
NHKは日本放送協会のはずです。南京放送協会にならないよう、お願い致します。
特集・沖縄集団自決:虚構の軍命令の目次へ
|